ep52 まだ第二部じゃありませんから

記録嬢「・・・」

 

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BANX「・・・」









ぽんくす「・・・」









































ぽんくす「お嬢、やっぱり寂しそうですね・・・」









BANX「そうですねぇ・・・」









ぽんくす「やっぱり、帰りを待ってるんでしょうね・・・」









BANX「そうですねぇ・・・」













































BANX「あの人の帰りを・・・」









ぽんくす「いや、その人の帰りなんて誰も待ってないし、
               そもそも存在忘れてましたよ！」








BANX「そろそろこの方、出番ですよね。
うっかりしたら忘れそうですけど」
（ep38参照）







ぽんくす「たしかにこの人も帰ってくる頃ですけど、
お嬢が待ってるのはグラ子さんでしょ！」








BANX「そうですねぇ。
でもあの方、暫くは帰ってこないでしょうからねぇ。
お嬢の世話焼き係りがいなくなっちゃいましたね」






































ぽんくす「僕としても、ツッコミ役が減るのは非常に困ります。
ただでさえボケが多くてツッコミ足りてないのに・・・」








BANX「ふむ・・・それは由々しき問題ですねぇ」









ぽんくす「いや、何を他人事みたいに・・・」











































BANX「おや、お嬢お帰りなさい。
丁度良かったです。お嬢もこのディスカッションに
加わりましょうか」







ぽんくす「いや、お嬢誘っちゃってどうしますか・・・」












































ギ～　ガション　ガション





「「？！」」




































ぷしゅ～～～～（排気音）






BANX　（え・・・？
何ですかこの状況・・・）








ぽんくす　（いや、僕だって分かりませんよ！！）









BANX　（新手の鎧ですかねコレ？
何か、妙に生気が感じられなくて無機物っぽいですけど）








ぽんくす　（変な音も出してましたし・・・
でもこの形は人ですよね？）






































ビ～～～～～～～





ぽんくす「めっちゃ光ってるよ！！
これ人じゃないよ絶対！！」








BANX「こらこら、ぽんくす君。
失礼じゃないですか初対面の方に」








ぽんくす「だってめっちゃ光ってますよ！！目！！」
















































？？？「あ、どうも。
初めまして」








BANX「ほらほら、礼儀正しい方じゃないですか。
すみません、初めまして。
いきなり失礼致しました」







？？？「イエイエこちらこそ急にお邪魔して、目を光らせちゃって・・・」









ぽんくす「いや、なんかおかしいですって、この会話」









？？？「私、X68000と申します。
ペケロクと呼んでネ」








BANX「ほう？変わったお名前ですね」








　　　
ペケロク「型番みたいなものなのだよ・・・」









ぽんくす　（型番って何だよ・・・）









BANX「ペケロクさんは、どうしてここへ？
見たところ、お嬢とは顔見知りのようですが」








記録嬢「♪」









ペケロク「このお嬢さんとは先ほど初めて会ったですよ。
城門のあたりで寂しそうに座ってたから
声をかけたんだども・・・」







記録嬢「？」









ペケロク「この子は音声を発声できねーの？」









BANX「あ、お嬢は声帯が無いので喋れないのですよ～」
















































ペケロク「なるほど、ADPCMを搭載してないんだやね」









ぽんくす「何さADPCMって・・・」









BANX「失礼ですが、ペケロクさんは年齢はお幾つなんですか？
声の感じではよく分からないのですが」








ペケロク「16ビットです」









ぽんくす「ビットって何？！」









ペケロク「今、スペックを訊かれたよね？」









BANX「なるほど16ですか。
思ったよりお若いのですねぇ」








ぽんくす「会話が噛み合わないまま進んでますから・・・」









BANX「ところで、あなたは人間ですか？」

ペケロク「モチロン。
私はあなたがたと同じ人間なのだよ」

 

ぽんくす「あ、じゃあやっぱり鎧なんですねソレ。
ちょっと脱いで顔見せてみて下さいよ～」








ペケロク「ハァ？
鎧なんて着てないですよ？
何いってるのオマエ・・・。
じゃあ、オマエはその色黒な顔を脱げるのか？
バカジャネーノ？」
































 

ぽんくす「それ素顔かよ！！」








ペケロク「当たり前じゃん？
ちゃんと目だって口あってあるですよね？」








BANX「ふむ。確かにありますね」







 

ぽんくす「鼻はどこいった・・・」









BANX「頭の上のアレですかね？」









ぽんくす「おかしいだろソレ！！」








ペケロク「人の顔に文句つけるなんて、失礼なヤツだ！」









BANX「そうですよぽんくす君。
生まれた国によっては人って随分顔が違うものですよ？」








ぽんくす「どの国で生まれても

　　　その顔にはならないよ！！」





BANX「まあ、どの国の生まれでも関係ありませんよ。
お嬢も懐いているようですし、このままなし崩しで
お嬢の世話係にでもなってもらいましょうよ」







ぽんくす「サラっと凄いこと言いますね・・・」









記録嬢「♪」









ペケロク「OKOK。
なし崩しモーマンタイ」








ぽんくす「いいんだ・・・」







 

BANX「ではペケロクさん、今後とも宜しくお願いしますよ！」
















































































ビ～～～～～～～


























ぽんくす「大丈夫なのかな、この人・・・」









































































 

～To be continued～

  Special Thanks！！

アティナさん：衣装提供