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<注意!!>
・記事の容量オーバーで2つに分かれてしまいましたzzz

・ep50の続きです。こっちから読んだら意味不明になると思います。

・ごくごく一部にグロテスクな表現を含んでいます!

・初来訪の方がep50・51から読み始めることは激しく推奨しません!






9


「それで?あなたはその呵責に耐え切れずに正直に話してしまったのですか?」

銀髪の所長が尋ねた。
口調は穏やかであるものの、セルローニャは相手の言葉に非難の響きを感じ、自責の念にとらわれつつ頷く。

場所はファンブルグ西病院の中庭。
庭の片隅に簡単に備え付けられた子供用の遊具では、見舞いに来た子供と患者達の楽しげな声が聞こえる。
そんな昼下がり。
病院本館の傍のテラスにて二人掛けのテーブル席につき、二人は話していた。

「酷い事をしますね、まったく・・・。それはつまり、アナタが一人で重荷に耐えることが出来ないからって、あんな小さな子供に重荷を投げたようなものですよ?」

所長の言葉が胸に刺さる。
平和な中庭の光景とその会話の冷徹さのギャップが激しく、セルローニャは軽く現実感の喪失を感じていた。

「おや?珍しく目が泳いでますね?現実感に乏しくなってきましたか?
この後に及んで、自分だけ現実逃避なんて許されませんよ?
これは現実です。しっかり受け止めなさい」

全てを見透かしたように銀髪の所長に突っ込まれる。
なんなんだ、読心術でも使えるのかコイツは?

「貴方はお嬢の面倒も良く見てくれて、あの子のことを親身に考えていてくれていると思っていたのですが、誠に残念ですね」

「でもさ・・・!!」

極度の緊張の為か、自分でも驚くほど、喉に張り付いたかすれた声が出た。
軽く咳払いし、喉を潤して続ける。

「真実を知らされずに生きていくのってどうなんだよ!
俺もあの時の事を思い出したのって最近だったし、あの時のワーキャットの子供がお嬢だなんて知らなかったし!!」

「それが貴方の返答ですか・・・」

所長の声に怒気は混ざっていないものの、いつも通りのその声には刃物のような鋭さが感じられる。

「では、貴方の返答にお答えしましょう。
まず真実を知らずに生きてゆくことについては、私もどうかと思いますね。
しかしながら、真実を伝えるにもタイミングはあると思います。
お嬢はまだ幼い。精神的にも恐らくは未発達でしょう。
言葉のコミュニケーションが無い分、計り知れない部分もありますけどね。
今のお嬢に対して、グラ子さんが伝えた事実は重過ぎます。
折角人間に対して心開いてきていたのに、一番心開いてた相手が自分の親殺しだなんてね」

返す言葉もなく、セルローニャは俯いていた。

「次に、自分がお嬢の親殺しだと最近まで知らなかったという点につきましては・・・。
そんなこと、最初から論点にしてないんですよね。
こんな時世ですし、そんなことは普通にあり得ることかと思います。
不慮の偶然としか言いようが無いですよね。
そして、前述の真実云々とは全く関係ない話なんですよね。
強いて共通点があるとすれば、それはグラ子さん、どちらも貴方を正当化しようとする内容でしかないということです」

セルローニャは呆然とした。
所長の発言に誤りは無い。
全てつじつまが合っている。

ということは・・・つまり

「要するにですね、お嬢にあれだけ酷い仕打ちをしておきながら、貴方は未だに自分のことで頭がいっぱいで、お嬢のことなんて考えちゃいないってことですよ」

言うと所長はイスを引き、立ち上がった。
セルローニャは、呆然としたまま所長に生気の無い目を向けている。

「そうそう、お嬢が贈っていたカモミールの花ですけどね。
あの子はよく贈り物をするのですが、あの花だけは滅多に人に贈らないのですよ。
僕も以前に一度だけ貰ったことはありますが、あとは両親の墓前に添えるだけですね。
あの花は、あの子にとって最上級の敬意なんだと思いますよ」

言って、踵を返し「とても残念です」と呟き、所長はその場を辞した。



テラスを吹き抜ける、初夏の爽やかな風。
あたりでは、相変わらずの楽しげな喧騒の声。
照りつける暖かな日差し。
それら全てがまるでショウウィンドウの向こうの出来事のような疎外感。

セルローニャはテラスで一人、テーブルを見つめ続けていた。




 

 


10


その男、コリンズは意気揚々と道を闊歩していた。
準備は全て整った。あとは作戦実行の時を待つばかり。
まさか、いきなり幸運で決定的情報を掴むことができるとは。
そう、今夜で全てが決し、自分は晴れて連隊長の座をこの手に入れる!
グフフと不気味に笑いながら歩いていると、不意に人にぶつかった。
軍人としてはあるまじき油断であるが、この人は悪い意味で規格外であった。
未来の連隊長様にぶつかってくるなんて何処のどいつだ?!
首でも刎ねてやろうかと振り返り睨み付けると、そこには生気の無い歩みのセルローニャがいた。
コリンズはともかくとして、セルローニャが不注意で人にぶつかることなど普通では考えられないのだが、そんなことには全く気づかずに上機嫌で声をかける。

「やあ!ご機嫌いかがですかな?連隊長殿!!」

声に振り返るセルローニャ。
その動きも鈍重で、やはり生気の感じられない目をしている。

「おやおやぁ?どうされました連隊長殿。
顔色が宜しくないようですぞ?
今からそんなに腑抜けになっちまってるんじゃ、張り合いがありませんなぁ!」

対してコリンズは無駄に元気であった。

「今ちょっとお前と話してる気分じゃないんだ・・・。
悪いけど、今度にしてくれる?」

「今度?今度ねぇ・・・。
それは構いませんが、今度お会いする時は私めが連隊長ですぞ?」

妙な自信を不審に感じたものの、確認するのも今のセルローニャにとっては億劫である。
この手の人間の自信なぞ大したことはないであろう。
自分を納得させ、力なく手をひらひらと振ってセルローニャはその場を後にし、王宮の近衛騎士団駐在所へと向かうのであった。




 


11


初老の騎士団長は、その射抜くような眼光をセルローニャに向けていた。
目を背けまいとするセルローニャではあったが、その威圧感に気負される。

「では、任務の解除を願うと、つまりそういうことか?」

騎士団長は確認の為、質問した。

セルローニャは王立飛び研究所の監視任務解除を求めて団長に直談判する為、騎士団長執務室に来ていた。

「その通りです」

「ふむ・・・」

この願い出は団長にとっては意外なものであった。
今までセルローニャはまず弱音を吐くことは無かった。
どんな任務でも淡々とこなし、最後には文句の無い結果を出して、これまた淡々と結果報告に来るのが常であったのだ。
しかし、今回の任務は気は進まないものの、割り切って従事してしまえば非常に簡単な任務の筈だった。
団長は常々、セルローニャの感情の希薄さを憂いていたので、これは良い傾向ではないかと感じたが、しかし連隊長ともあろう者が任務を途中で放棄するのは捨て置けない。

「理由は何かね?」

理由・・・?
理由・・・。

言われてハッとする。
そう、今気づいた。
理由は、自分が記録嬢の両親殺しである為。その罪悪感から開放されたいからだ。
この団長は自分の恩人であり、嘘をつくことは出来ない。
よって、全てを吐露するつもりで話に挑んだのだが・・・。
全て話す、ということは記録嬢がモンスターであることを話す必要があるわけで・・・。
本来モンスターである記録嬢には市民権は与えられない。
よって、ペットとして生きることしか出来ないわけだが、そこは研究所所長が突飛な性格であった為、勇者候補の試練を受けさせることにより市民権を与えた。
これは、従来許されることではない。
ましてや、この所長は現在、勇者候補の試練の臨時試験官も兼任しているのである。
もし、このことが明るみに出たとしたら・・・?

そう、これこそ自分に課せられていた任務「王立飛び研究所の不祥事」である。

「今は・・・言えません」

この回答に驚いたのは団長である。
セルローニャは、少なくとも上官に反抗することは無い。
そもそも、それ以上に優先すべきものを持っていないのだ。

「ふむ・・・ワシもなめられたものだな・・・」

言っておきながら、団長は考える。
こんな些細なことではあるが、それでも騎士団での上官の命令は絶対だ。
拒否すれば、地位剥奪どころかその場で首を刎ねられても正当とされてしまう時世である。

なるほど、そういうことか。

団長は一つの結論に達し、セルローニャに言った。

「ならばセル、お前は暫く謹慎処分とする。頭を冷やせ!!」

鋭い一喝ではあったが、セルローニャはその言葉から確かな団長の温情を受け取った。





12


夕暮れ時のファンブルグ東地区。
路上に商品を広げていた武器・防具職人達は帰り支度を始める頃合。
ここからは調理師達の時間である。
暖かい料理の香りが辺りを包み、武器は作れるが料理は苦手な職人達も、料理露店の行列に加わる。
まだまだ活気の衰えないこの時間の街を、二人の子供が歩く。

「今日もいい匂いだなぁ・・・。ほら!お嬢!あれとかおいしそうだよ!トパーズの燻製だってさ!!」

色黒の少年は獣人の少女に明るく声をかけるが、少女はうつむいている。
ここ数日、ずっとこんな様子である。
少年は無理にでも明るく振舞っているのだが、全く効果は無いようだ。

「もう・・・お嬢どうしちゃったのさ?
最近変だよ?
BANXさんは何か知ってるみたいなのに教えてくれないし・・・」

「・・・」

少年はため息を漏らし、目当てである夕飯の買い物を続行することにする。
適当にパンと新鮮な野菜、そして生肉を3食分。
少年と少女と所長の分である。
先日までは、4人分作っていたのだが、最近何故か研究所に帰ってこなくなった用心棒の分が減ったのだ。

「グラ子さん、病院の手伝いは始めても研究所で寝泊りしてたのにねぇ。
最近、なんかみんな変だよね・・・」

「・・・」

「ほらお嬢、肉だよ肉!!
今日はお嬢の大好きな焼肉にするね!」

「・・・」

のれんに腕押しである。
それでも諦めず、少女に語りかけながら研究所に帰ると、入り口で所長とはちあわせた。

「あ、BANXさんただいま。
あれ?こんな時間にお出かけですか?」

既に日は没し、辺りは暗くなっていた。
研究所のあたりは家もまばらで、外灯も滅多に無い為、夜はランプを持ち歩く必要がある。
所長はまさに、ランプを片手に研究所から出てきたところであった。

「ええ、何やら急に呼び出しがありましてね?
それなりにご身分のある貴族様ですので、断るわけにもいきません。ちょっと行ってきます」

「貴族?
研究所に何か用なんですかね?」

「どうでしょうねぇ・・・。
貴族様が飛びに興味を持つとは思えませんが・・・。
勇者試練のことかもしれませんね。クレームでないことを祈っておいて下さい」

「わかりました。夕飯は一応BANXさんの分も作っておきますからね」

「ええ、お願いします。
では行ってきますね」

言い残し夜の街へと消えていった。

少年は、宣言通り3人分の夕飯を用意したが、結局食事が済んでも所長は帰ってこなかった。
戸締りを確認し、布団に入ろうかという頃、けたたましく扉を叩く音がした。
こんな時間に来客?
所長なら鍵を持っているはずだし・・・。
不審に思いながら入り口へ向かい、

「どなたですか?」

と問うと、

「我々はファーレン近衛騎士団の者だ。
緊急の用がある。ここを空けなさい」

との返答。
普段から部外者を研究所に入れることは所長から禁止されていた為、少年はこれを拒否することにした。

「申し訳ないんですけど、所長は今外出してます」

「では、中で待たせて頂こう。早く開けたまえ」

「すみません、こちらから出向しますので、お引取り願えますか?」

少年の問いへの返答は無く、その代わりに先ほどより激しく扉を叩く音がした。
これは明らかにノックではない。
扉を破ろうとしている音であった。 







13


その夜、セルローニャは寝付けずに天井を眺めていた。
かといって、何かを考え悩んでいる訳でもない。
何も考えず、呆けて天井を眺めていた。

廊下のほうが少し騒がしい。
誰かが話しているようだ。
こんな時間に・・・何してるんだ?

暫くして、部屋の扉がノックされる。

「お嬢様、起きておられますか?」

「あれだけ騒いでたら起きる」

「お嬢様に面会を求めている者がおりまして・・・その・・・
ケガをした子供でして、ぽんくすと名乗っております」

ベッドから跳ね起き、愛用の大剣を手に取り扉を開ける。
あまりの速さに驚いたフジワラを捨て置き、玄関へと早歩きで向かうセルローニャ。
はたしてそこには、絆創膏を宙に漂わせた色黒の少年がいた。

「グラ子さん!!助けて!!」

「落ち着け!何があった?!」

見たところ、怪我は重傷ではない。
普段からケガしている少年なので、この程度は見慣れているせいもあるかもしれないが・・・。

「城の兵士達がいきなり研究所に押しかけてきて!
研究所に入れろって言うから断ってたら、扉壊して入ってきて!」

「所長はどうした?!」

「夕方に貴族の人に呼ばれたって出て行っちゃってたんだよ!
今、研究所にはお嬢しかいない!!」

「バカ!!お前一人で逃げてきたのかよ!!」

「入ってきた兵士に抵抗したら、殴られて飛ばされたんだよ!!」

なるほど、考えてみれば、この少年一人で逃げ切れるものとも思えない。

「襲ってきた兵士の特徴は?!制服とか」

「軍服なんて見分けつかないよ!でも、近衛騎士だって言ってた・・・」

襲ってきた近衛騎士・・・昼間のコリンズの言動・・・そして研究所の不祥事・・・。
セルローニャの頭の中で、これらの要素が結びつく。

「ぽん!お前は治療を受けてろ!病院から出るな!!」

セルローニャは、全力で走り出した。




研究所へ走りながら、セルローニャは自問する。
自分は一体何をしている?
恐らく、今研究所を強襲しているのはコリンズ中隊だ。
研究所の不祥事を暴く為、その証拠を入手する為に。
それは近衛騎士団への依頼でもある。
公の命令ではないにしろ、近衛騎士団長直属の上官とも言うべき有力貴族からの依頼だ、遂行しないわけにもいかない。
つまり、今自分が取るべき行動は静観、もしくはコリンズへの協力である。
妨害などしようものなら、それこそ騎士団追放ものである。
育ての父である、西病院院長の顔に泥を塗ることにもなる。
それどころか、一家揃って国外追放くらいは出来るほどの権力者が後ろ盾なのだ。
冷静になれ。
激しく警鐘を鳴らす自分がいる。
しかし、体は研究所に向けて疾走し続ける。
暗闇に邪魔なサングラスを投げ捨て、ひたすら走り続ける。

やがて、研究所が見えてきた。
玄関あたりに無数のランプが見て取れる。
30人くらいだろうか?
そして、その中心には獣人の少女。
手首をコリンズに掴まれているが、必死に抵抗している。
やめろ!!
叫びたいが、喉が完全に干上がり、息も上がり呼吸が荒く、うまく言葉を発せない。
それもその筈である。常人であれば、この距離を全力疾走したら、心臓が破裂するであろう。

刹那、獣人の少女がコリンズの腕に噛み付いた。
コリンズは奇声を発し、少女を体ごと振りほどく。




体の小さい少女は、




軽々と投げられ




研究所の壁に叩きつけられ、




そのまま地面に落下した。











ピクリとも動かなくなる少女。
セルローニャは呆然と、その様を見せ付けられた。

頭の中に、痛いくらいの刺激物が広がっていき、熱を持つ。
目が、鼻が、口が、耳が熱くてたまらなくなる。

「おおおおおおおおお!!!」

人間の放つものとは思えない咆哮が、セルローニャの口から発せられる。

「うおおおおおおおおおおおお!!!」

腹の底から凄まじい声量で叫び、騎士団に向かって単身突撃する。

「俺の家族に手を出すなああああああああああ!!」

















 

gurakoro.jpg

 

 



































その咆哮こそが、
セルローニャの心の叫びであった。












14


セルローニャの周囲は静寂に包まれていた。
時々、倒れた兵士のうめき声が聞こえる。

俺は・・・眠っていたのか?
体全体が冷たい。
いつもの大剣は・・・大丈夫だ、ちゃんと握ってる。
眠い・・・。
とりあえず、立ち上がろうとするが、足に力が入らない。
眠い・・・。
回りを見渡そうと思えど、視界は異常に狭く、滲んで良く見えない。
眠い・・・。
ぼんやりしていると、目の前に人影らしきものが現れた。
殺気は・・・無い。良かった。

「こ・・・は・・・すか?」

何やら話している。
所長の声だ。

「よお、お帰り」

それだけ言って、眠気に負けたセルローニャは再び目を閉じた。









15


所長は研究所の有様を見、唖然としていた。
王宮兵士達が、そこかしこに倒れている。
頭では現状を理解しようと回転を早めつつ、思わず人数を数えてしまう。

26・・・27・・・28・・・

最後の二人は見覚えある、長身の女性と、その影に隠れるように倒れている獣人の少女である。
その長身の女性、セルローニャは、明らかに他の兵士より重傷であった。
兵士達は、全員命に別状はない。
切り傷は一切無く、強打による失神症状の者がほとんどのようだ。
だが、セルローニャは・・・。
全身にわたる切り傷。
出血が酷く、意識もあるのか分からない。
右腕は不自然な向きに曲がっている。
左手だけはしっかりと大剣を握っているものの、掌の皮が剥がれているのであろう。柄からは血が滴っている。
そして、右足は・・・。
医療の知識が無い所長でも分かる。
この右足は・・・もう駄目だ。
インフェルノの魔法であろうか、マジックアイテムの類であろうか。
炎の直撃を受けたようだ。
脛から先が、靴か生身かも見分けが付かぬほど炭化していた。

セルローニャがこちらに気づいたのか、うっすらと目を開けているように見える。

「これは・・・どういうことですか?」

所長は瀕死のセルローニャに問いかける。
まともな返答など期待していない。
意識の有無の確認の為である。

「よお、お帰り」

「お帰り、じゃないですよ全く・・・。
この有様は何ですか?」

「・・・」

「この人たち、近衛騎士団じゃないですか?
あなたがこの人たちを?
これはマズいですよ・・・」

言いながら、思案を巡らす。
この人は、恐らくこの騎士団を壊滅させた張本人であろう。
これが表沙汰になったら大問題である。
経緯が不明である以上、今は迂闊に動けないわけだが・・・しかしこの瀕死の怪我人はどうにかしなくてはならない。
極秘裏に治療をしてくれるのは、恐らく西病院だけであろう。
しかし、ここは東地区の郊外。
この怪我人を運ぶには、あまりに遠い。
しかも、会話の返事が無くなったこの人は、おそらく今意識は無い。

考え込む所長の目前に、ひらひらと一枚の人型の人形が舞い降りてきた。

「複写人形?」

人型の紙は光りを放つと、一枚の券に姿を変えた。
これは、遠く離れた人に道具を送るマジックアイテム、複写人形【銀行】と呼ばれるものだ。
そして、これを所持している人は、研究所では一人である。

複写人形が姿を変えた券は、どこでもワープ券であった。
送り主の意図を読み取ることはたやすい。

「有難うございます、ヌシ様。使わせて頂きます」

呟くと、所長はセルローニャと、その傍らに倒れている少女を抱え、ワープ券を使用した。












Ending


朝露の降りた、夏の終わりの早朝。
鳥たちも目覚め、さえずりを始めた頃。
ファンブルグの早朝の景色も、また美しい。
鮮やかな緑であった木々も日増しに土色に近づき
秋の到来を静かに予告する。

東出口広場のベンチに腰掛け、そんな景色を楽しみつつ、所長は通信機で話していた。

「ええ、お陰様で・・・。
今回の騒ぎは、どうにか収束に向かっております・・・。
ええ、先日の記念式典で国王が・・・、はい。公式の場で反国王派の存在を示唆しましたので。
・・・そうですね、あれには第二王子派も肝を冷やしたでしょうねぇ・・・。
ハハハ・・・そうですね。
・・・ええ、もう研究所の不祥事云々とか、そんな小さな事で国王に尻尾を捕まれてはねぇ・・・。
リスクが大きすぎますからね」

談笑する所長は、目の端に松葉杖の人を捕らえる。

「あ、グラ子さん来たみたいです・・・。
ええ・・・そうですね・・・・。
はい、伝えておきますか?
・・・そうですか。
では、またご連絡しますよ。
今回の件は、本当に感謝しております、ヌシ様。
・・・はい・・・それでは・・・」

通信を切り、松葉杖のセルローニャに向かって笑いかける。

「おはようございます、グラ子さん。
さすがの回復力ですねぇ、もう松葉杖でウィルノアまでだって行けちゃいますね!」

セルローニャは、少し照れ臭そうにはにかむ。

王立飛び研究所が襲撃された日から、3ヶ月が経とうとしていた。
その間、セルローニャは実家の病院で生死をさ迷った末に奇跡的に回復。
リハビリに励んでいた。
その甲斐あって、今では松葉杖こそ必要なものの、移動にはほぼ不自由は無い。
しかし、右足は結局失っていた。

所長は、襲撃の経緯について全てをセルローニャから聞き、それを国王に相談した。
国王も第二王子派の存在には気付いていたが、そこまで問題視はしていなかったのだ。
今回の襲撃でさすがに手を打つべきとの判断に至り、ファーレン中の貴族を招いた公式の式典で『反国王派』の存在を示唆し、加えて王立施設がこの賊に襲われたことも明かしたのである。
加えて、今後は『反国王派』の調査を行ってゆくことを明言したのだ。
ちなみに、この作戦を考案したのはヌシである。
震え上がったのは第二王子派であった。
国王は敢えて『反国王派』という言葉を使ったものの、それが第二王子派であると掴んでいるかもしれない。
こうなっては、もう謀略を続ける訳にもいかない。
そして、セルローニャがコリンズ中隊を壊滅させた事件は、『賊に襲われた王立施設を見回り中のコリンズ中隊が鎮圧した事件』として公表された(これもヌシの入れ知恵である)。
セルローニャは襲撃時に近衛騎士を斬らず、全て剣の平で打ち昏倒させていたので、近衛騎士に死者は出ていない。
ギリギリのところで温情を受けることが出来たのだ。

そして、セルローニャは・・・

「やはり、行きますか」

所長の言葉に頷く。

「今は、俺とお嬢は距離を置くべきだと思う。
俺の勝手で悪いんだけどさ」

セルローニャは、ファンブルグを出る決意をしていた。

「ふむ・・・。それは一理あると思います。
しかし、あなたはどうするつもりなのです?
もうその体では・・・」

視線が右足へと行く。

「そうだな。もう剣を振るう事は難しいかもな」

「まあ、貴方でしたら足の一本のハンデくらい、どうにかしそうですが・・・」

「剣だけが全てじゃないさ、じゃあな」

非常にさっぱりとした会話で別れを告げ、セルローニャは東出口から出て行った。
その後姿を見送り、所長は穏やかな表情で呟いた。

「まったく・・・世話のかかる子ですよ、セルローニャさんも」




早朝の冷たい空気を大きく吸い込み、吐く。
肩に背負った荷物袋を担ぎなおし、松葉杖を握る手にグッと力を込める。
さあ、出発だ。
歩き出した背後から、誰か走ってくる。
なんだ、所長か?
振り返るとそこには

「・・・お嬢?」

獣人の少女は息を切らせてセルローニャの前まで走ってくる。

「えっと・・・久しぶりだな・・・どうした?」

動揺して、うまく話せない。

肩で大きく息をしていた少女は、息を整えセルローニャをまっすぐ見据えると、両手を突き出し持っていたものを差し出した。
そう、それは・・・。















カモミールの花









 

~end~























あとがきのようなもの

「これがコンチェブログか!!」
っと突っ込みを入れたくなるほど長々とした駄文、最後までご覧頂きまして有難うございます!
管理人は物書きではありませんので、かなりお見苦しい点、間違った日本語等々あったかと思います。
どうか、見逃して下さい・・・。

さて、ようやっとこの話を書くことが出来たわけですが、当初の予定ではこの話の次に最終話を書いて、ブログを終了する予定でした。
ストーリーが付いている以上、ちゃんと完結させる必要はあると思っておりますので。
しかしながら、この話は書きたいものの、ブログはまだ終わらせたくないという葛藤がありました。
や、だってブログ終わらせてから、すんごいネタ思いついちゃったら身悶えしますもん絶対。

と、いうわけで、最終回を迎えるにはまだ早いかなと思い、第二部のストーリーを考え、大体固まりましたので今回の記事を発表するに至りました。
実はサングラ子というキャラを作った時にはすでにこの第一部のストーリーは出来上がってましたので、そこかしこに伏線的なものも仕込むこともできました。
普通に読んでたら絶対に気付けないような伏線もあります。もし興味を持ってくれる方がおられましたら、探してもらえたりしたら嬉しいです。

第二部をここで紹介できる日は・・・結構遠くなってしまうと思います、すみません・・・。
ちなみに、第二部からはシリアスです!とか無いですよ?
いつも通りのアホ記事になると思います。

今回、挿絵には光著さんにご協力頂きました。
面倒な注文ばかりで本当すみません;
こちらの意向を汲んで描いてくれまして有難うございます!

それでは、また第二部で!!



2010/3/6 追記
なんか凄い反響頂いちゃいまして恐縮です;
あちゃらさんがBANXとお嬢が歩いているシーンを描いてくれました。
とても良い絵でしたので、そのまま挿絵に使用許可を頂いちゃいました♪
あちゃらさん、有難うございます!

2010/3/9 追記
ep50のラストシーンをうさ耳キュートさんが描いてくれました!
これまた心に響く絵でしたので、挿絵への使用許可を頂きました。
うさ耳キュートさん、有難うございます!

拍手[17回]

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我が飛び最高!
第一部我が飛びおつかれさまでした!
いやー、もう話の展開が神がかりすぎて感動しました!!
その文才を是非とも私に分けてもらいたいですね(ニヤリ

第二部のほうも期待してます♪
お疲れさまでした☆
光著 2010/03/05(Fri)14:49:06 編集
Re:我が飛び最高!
今回は面倒な注文の絵に見事に応えて頂きまして有難うございます!
僕は「書き始めると書きたくなくなる病」を煩っておりますので、今回も終盤に差し掛かりますとモチベーションがエンストしてしまっていたのですが、ナイスなタイミングで絵が上がってきました上にバッチリ僕のモチベーションMAXになる仕上がりでしたので、再度エンジンをかけることが出来ました。
本当、有難うございます!
【2010/03/12 02:48】
目から大量の汗が・・・
・・・ううう;;
今後カモミールが涙で刈れません

良かったです
光著さんの絵も鬼気迫るもので・・・
良かったですにゃ~
る~ URL 2010/03/05(Fri)18:47:36 編集
Re:目から大量の汗が・・・
や、そこは構わず刈っちゃって下さい!
有能な生産者様達のお陰で、僕がファンブルグニートやってても咎められないわけですから!!

光著さんの絵、いいですよねぇ。
ここではこの表情が欲しかったので、これは依頼するなら光著さんでしょ!と思っていたのですよ!
【2010/03/12 02:55】
すみませぬ・・
今めためたカモミール刈ってます;;

家族か・・・
血は繋がってなくても、そばで同じ空気を吸ってれば
月日が気持ちを繋げてくれますね☆

出勤前にコレ気がついて、見て、・・・やっべぇコレ今見れないww
と気になりながらのお仕事してきました(=゚ω゚)ノ
また書きたくなる時をお待ちしております☆
りん 2010/03/05(Fri)20:21:16 編集
Re:すみませぬ・・
ただ一緒の家に住んでいるだけでは、家族にはなれないと思うのですよね。最近はルームシェアとかも多いですし。
やはり、一緒に生活をするということが、人を繋げるのではないかな~と思ったりしてるBANXです。こんばんくす。

続編は・・・期待しないで下さいw
ぶっちゃけ、もうこんな長いの書きたくなごにょりん♪
【2010/03/12 03:05】
お疲れ様でした♪
これは物凄い大作ですねっ
一気に全部読みましたよ、えぇ。(試験前だけどね☆

と…トパーズの燻製が気になったとか言っちゃダメですかね…w
フレア 2010/03/06(Sat)00:17:55 編集
Re:お疲れ様でした♪
?!
試験前にこんなブログ見てちゃダメです!!
ましてや、トパーズの燻製のことなんて考えてちゃダメです!!
等ブログの正しい閲覧方法は、「ヒマな時に見る」です。
用法・用量を守り、正しく使用して下さい。
【2010/03/12 03:07】
お疲れ様です!
久々のコメですw

一気に読んでしまいましたよ。
いやーやばかったですわ(こらえましたがw

それにしても、ヌシ様がかっこよすぎます!
サーさん 2010/03/06(Sat)11:04:04 編集
Re:お疲れ様です!
久コメ有難うございます!
ヌシですね、当初は登場の予定無かったんですよ・・・。
しかしながら、先日某うさ耳の絵師様に描いて頂いたヌシがあまりにカッコイイので、僕の中でヌシがカッコイイキャラに大変身した結果でした!
まあ、結果オーライですよね♪
【2010/03/12 03:11】
第一部完了おつです~
この話が公開されて、ああ、ブログ終わっちゃうのかなと思ってましたが、第一部完了ということで良かったです。
これからサングラ子さん、海賊の足で登場?とか思っちゃいましたが、もう出てこなかったりするのかな???
複写人形とか、いつも怪我してる少年とかシリアスなのにネタいれちゃだめですよww
第2部も期待しています。
フランソア☆ URL 2010/03/06(Sat)15:53:20 編集
Re:第一部完了おつです~
苦肉の策の二部構成でしたzzz
まあ、宣言しちゃいますけど、第二部はストーリー性薄いと思いますzzz
あれ?でも第一部もシリアステキスト以外はストーリー皆無ですね?
じゃあ、今まで通りってことになりそうです!

というわけで、過度な期待は禁物のようでございますzzz
いつも見守って頂いて有難うです♪
今後とも宜しくですよ!
【2010/03/12 03:14】
無題
初コメ失礼いたします。小説はすごく引き込まれるものがあり、最後まで面白く読ませていただきました。

ところで、作中の所長とお嬢が手をつないでいるシーンが頭に強く残ったため、それをイラストにしてみたのですが・・・勝手な申し出ですみませんが、イラストを私のブログのほうで載せていても良いでしょうか?
不都合があればすぐ取り下げますので言ってください。
あちゃら URL 2010/03/06(Sat)16:31:00 編集
Re:無題
ええ、もう描いて頂いてホント有難うございます!
凄く温かみのある絵ですよねぇ。
あぁ、家族って感じだなぁ・・・と。
そして、挿絵使用もご許可頂きまして有難うございます!
ほんとはグラ子と3人の絵も使いたかったんですけどね!!
該当シーンが作中ではありませんでしたので断念でしたzzz
でもいいんです。お嬢が最高に良い表情してくれてますから!
【2010/03/12 03:21】
ううう…
全私が泣いた!

ばんくすさんの文章すごく好きです。

もう3週くらいしてきますわ!!!

(創作意欲が刺激されごにょごにょ
うさ耳キュート 2010/03/06(Sat)17:59:59 編集
Re:ううう…
全私を代表してお礼します。
読んで頂き有難うございます!
しかも・・・絵まで描いて頂いちゃって!!

いや、ホントやばかったですよ、この絵を見たときの、僕の罪悪感!w
すげぇ・・・すげぇよ!
カモミールの花が落ちて花びら落ちちゃってる演出とかすげぇよ!!

そしてサーさんのコメレス参照ですが、ヌシをカッコイイキャラに仕立て上げたのは他でもない、あなたですよ!
【2010/03/12 03:26】
無題
うわあん、ばんさんのサド!!!
で、次からは「我が道を飛ぶR」が始まるんですよね?

カモミールの花言葉は「逆境に耐える」と「仲直り」。
…やりますな。

しかし今回のアカデミー助演女優賞はヌシ様で確定ですね。

小梅 URL 2010/03/06(Sat)21:42:20 編集
Re:無題
あ、いいですねそのネタ。
4/1に「我が道を飛ぶR」でも始めちゃいましょうか?
去年が「我が道を飛ぶZ」でしたし、丁度良いですね!!

花言葉、調べちゃったんですねぇ。
そのあたりの解釈はお任せ致します!

ヌシもなんか随分広がっちゃいましたね・・・。この人、たしか回廊で無駄にスキル上げにいそしむネタキャラじゃありませんでしたっけか・・・。
【2010/03/12 03:40】
無題
くっ…初コメ失礼します。
涙ながらに一度に読んでしまいました。
その後街中で、サングラスかけた女性キャラを見かけるたびに涙が…。
タイトル画像を見ても涙が・・・。
BANXさんかっこいい!
アティナ 2010/03/06(Sat)22:50:10 編集
Re:無題
そう・・・それが劇場版効果・・・。
ふだんは嫌われ者のガキ大将が男気に満ち満ちていたり、普段は家の金持ち自慢しかしない日和見キャラがヒロインを命がけで守ったり!
コワいですね、劇場版。
普段は頭のネジまで飛んでる所長がカッコよく見えたり・・・。
そんなときは、是非ねぎらじ第六回の楽屋裏を見て下さい!
そこに真の所長の姿があります!
【2010/03/12 03:44】
無題
ファンです。
∫нⅰояⅰ 2010/03/07(Sun)02:25:41 編集
Re:無題
いいえ、あなたは読者様です♪
【2010/03/12 03:45】
大作!
完成前からちょこっとずつネタバレされてて、いつ公開されるのかとニヤニヤしてましたが・・・
随分温められていたようですが、流石の大作でした!

心打たれる文章に、朝っぱらから本当に何度も読み返してしまいました・・・
今日多分この記事の事しか考えないと思います

グラ子さんやお嬢はもちろんのこと、全キャラクターが凄くいい味出してましたね!

・・・最後まで飛んでいたぽんくす君も・・・

第一部、お疲れ様でした!
今後も楽しみにさせていただきます!
めび 2010/03/07(Sun)05:43:32 編集
Re:大作!
暖める期間が長過ぎて、危うく腐るとこでしたzzz
オフでお会いしましたときにも、書きかけを見て頂いたりしてましたねぇ。
なんか随分ネタバレしちゃってましたが、それでも楽しんで頂けたなら何より嬉しいです!

実は研究所襲撃のシーンで、どうやってそれをグラ子に教えるのかで悩んでました。
ぽんくすが逃げ出してきた、ではちょっと説得力無いし・・・うーーーーん・・・あ、ぽんくす飛ばせばいいんじゃん!
いやはや、飛びキャラって便利ですね。

では、第二部でもお世話になります!
【2010/03/12 04:00】
所長、物書きですよ…!
長らく暖めていた構想が形になる。形にする
自分自身へのプレシャーを越えて、ついに結実しましたね!
想像していた内容よりもずっとハードで重厚で、そしてハートフル!!
大作ながら息を付かせぬ展開で、一気に読み上げてしまいましたよっ

普段の記事とのギャップがまた素敵です。振り幅万歳☆
無軌道に飛び続け…飛ばされ続けていたと思われた、研究所の面々
ラストシーン…カモミールの花言葉に集約される形で
見事な着地を決めてくれました!!

まずは第一部お疲れ様でした~
次幕をその手で開くまで、ゆっくりとその翼をお休めください
記事に関する詳細は、コンチェの中でじっくり語らせてくださいませ♪
モンモランシー 2010/03/07(Sun)09:49:28 編集
Re:所長、物書きですよ…!
物書きじゃありませんよ?!
心に染みるお言葉、有難うございます!
いや、もう全部こねくりまわして、なんとかやっつけた感が強いのですが、とりあえず完成までこぎつけましてホっとしております~。

振り幅大事ですよねぇ。シリアスばっかりじゃ疲れちゃいますもんね!
おバカだけなのはアリだと思いますが・・・。
今はとにかく、そのおバカ記事が書きたくて仕方ありません・・・。

そして、モンさんのマクガフィンシリーズ最新作も拝見しました!
これはまたゲーム内で是非是非感想交換会ですね!!
楽しみにしております♪
【2010/03/12 04:08】
もう5回は読みました
素敵なお話のUPありがとうございます。
自分のブログに、こっそりと感想文(笑)も乗せてしまった程感激しました。
そういえば、グラ子さんは時々西病院に帰省してましたものね。

とりあえずゲーム内メールで感想文を川柳で送り付けておきましたら、
感想「ぽんくすが、脇役すぎて、いと悲し」
すかさず川柳でお返事をいただきました。粋ですね。
返信「ぽんくすは、最終回の、主役です」

まだまだ続きの構想もあるみたいなので、楽しみにしています。

こごみ URL 2010/03/07(Sun)12:29:46 編集
Re:もう5回は読みました
こちらこそ、素敵な感想文を有難うございます!
まさか現場検証されるとは思っておりませんでしたw
ここまでご贔屓にして頂けますと、こちらも感無量ですよ!!
そこまで読んで頂けたということは・・・誤字脱字も見つけちゃったんじゃないかとzzz
今度こっそり教えて下さいね☆

ところで最終回ですが・・・あくまで予定ですよ?!
そして「活躍」するかどうかも微妙です・・・。
【2010/03/12 04:16】
お見事でした!
公開初日に一気に読んだにも関わらず
今の今まで感想を書けなかったですよ…
なんと言うかこう言葉で言い表せない何かがありまして。
結局考えても言葉には出来なかったのですがw

視覚情報を文字に絞る事で
読者の脳内でそれぞれの情景が描かれる。
押し付けるのでは無くて感じてもらう。
それぞれが違う感じ方をするって良いですよね♪

とても勉強になりました!
そして、素敵なお話をありがとうございました♪

マイペースで第2部も頑張ってください!
蒼夜 2010/03/08(Mon)00:36:31 編集
Re:お見事でした!
いやもう僕ごときが蒼夜さんの勉強になるようなものを書けたはずもなく・・・。
それは蒼夜さんがご自分の観察力で発見されたことですよ♪
「押し付けるのでは無くて感じてもらう」
これは名言ですねぇ。
情景もさることながら、僕は特に心理面はこのパターンですね。
起こった事象だけを書き連ね、登場人物の心理はご想像にお任せします。
このパターンがラクですよ!!

さて、では次は蒼夜さんが暖めている作品を発表する番ですね・・・フフフ
【2010/03/12 04:30】
なんという大作を…
第一部完結お疲れ様でした~
まったくジャージの下にこんなものを隠していたとは…
今すぐファンブルグニートから小説家に転職して来て下さい!

内容については言いたい事がいろいろあり過ぎて上手く纏める自信が無いので
またコンチェ内でとっ捕まえて語らせてもらいますね(笑)

第二部も楽しみにしてますよっ!
アルカネット 2010/03/08(Mon)08:16:32 編集
Re:なんという大作を…
ジャージの下は体操服ですよモチロン!
小説家・・・この駄文書くのに一年かかってますが・・・。
これが小説家だったら称号は「無職と変わらない」ですね♪
コンチェ内での拉致、いつでもですがアレですよ・・・。
本当に二部はオマケ程度になると思われます;
いやほらだってもうこんなながいはなしとかかくのめんどくs
【2010/03/14 06:35】
感動したっ!!
一度で読みきらず数回に分けて
少しづつ読ませて頂きました!!

色々と思うところは前述のコメントの皆さんが
語られてますので割愛しておきたいと思いますw

伏線といわれると妄想が激しくなっちゃいまして
まさかあの衣装であの人復活かとか
脳内でたのしまさせて頂いてますよん!!

第二部も期待してます
ぺんぎん 2010/03/08(Mon)13:16:18 編集
Re:感動したっ!!
>一度で読みきらず数回に分けて
>少しづつ読ませて頂きました!!

噂の「ぺん読法」ですね!

>色々と思うところは前述のコメントの皆さんが
>語られてますので割愛しておきたいと思いますw

必殺の「ぺん割」ですね!

>伏線といわれると妄想が激しくなっちゃいまして
>まさかあの衣装であの人復活かとか
>脳内でたのしまさせて頂いてますよん!!

得意の「ぺん妄想」ですね!

>第二部も期待してます

第二部は全部エクセルでSSを手書きするらしいよ!!
すみませんうそですごめんなさい・・・。

今日、定例会でご紹介して頂いたFlash見て思いましたが、ぺんさん結構シリアス好きですね?
ここはアレですよ・・・ぺんさんがシリアスをですね・・・書きましょうよエクセルで。
略してペンアスシリーズ、如何ですか?
【2010/03/14 06:41】
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ちょっと飛び情報
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またもご無沙汰しております。
更新途絶えて早一年といったところですが、
未だに見に来てくれている方もいることに嬉しいやら申し訳ないやらの昨今です。

フ○ウさん。
フェスタでのお声掛け有難うございます!
放置しており、リアクションできませんでした・・・。
ご期待に添えるかは分かりませんが、
何よりの励みになるお言葉、しかと受け取りました!

ねぎらじ!
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いつでも放送事故!
まるまつさんアルカネットさん
僕とでお送りしていますラジオ
「ねぎらじ!」配信中!
キャラ紹介
20100221_1711320.jpg






名前:BANX
職業:ファンブルグニート


冒険に出ないメインキャラ。
王立飛び研究所所長。
飛びの研究をしつつ、常に新しいことを企画してます。
一応メインキャラの筈です。
イラストはうさ耳キュートさん画です!
ステキな絵を有難うございます!
クリックで原寸大表示されます♪

8954666e.jpg






名前:ぽんくす
職業:飛び芸人

LV1の超飛び体質。
研究所の仕事内容はもちろん飛ばされ役。
そしてつっこみ担当。
実家はファンブルグにあるが、研究所で生活している。
絵は光著さんに描いて頂きました!
クリックで全部表示できます。

04b5ea11.jpg






名前:記録嬢
職業:記録係

ぽんくすの飛距離計測係。
知能は高いので言葉を理解できるが声帯が無いので喋ることができない。
BANXに拾われたワーキャットの孤児。
イラストはアルカネットさんに以前描いて頂いたものです♪

93d404ee.jpg






名前:試練の回廊のヌシ
職業:試練の回廊の主?

試練の回廊(新キャラ作成エリア)に生息。
お金を1,000,000G貯め、名刺をMAXまで貯めないと外に出ることが出来ない。
本気で達成する気はありません。
絵はうさ耳キュートさんに描いて頂きました!
なんという神々しさ・・・。管理人が描いたモノとは何もかもが違いますね!
クリックで原寸大表示できます♪

そして、回廊といえばこの方を忘れてはいけません!!
35b2d7b3.jpg




(↑クリックで全て表示します)
ニコルさんが描いてくれました!
目元がめちゃめちゃラブリーですよ♪

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名前:サングラ子
職業:用心棒

ファーレン軍から派遣された
監査官。
口が悪い。
ぽんくす同様、実家はファンブルグにあるが研究所で生活している。
研究所唯一の戦闘職。
絵は光著さんが誕生日プレゼントに描いてくれました!
超感激です!!
クリックで全部表示できます。

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お嬢が前面に出てます。
長いモノには巻かれないとですよね♪
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