ep38 タイムカプセル

「「こんばんくす～！」」「♪」






BANX「いやはや、なんか久しぶりに普通な導入部分ですね！」









ぽんくす「その服装を普通と言って良いのか疑問ですけどね・・・」









記録嬢「♪」

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BANX「いや～、待っていたんですよミレニアム・クローバークエ！！」









ぽんくす「BANXさんでも期間限定クエを心待ちにすることがあるんですね」









BANX「いや、だってモーションアイテムですよ？！
　　　　去年はまだブログ書いてませんでしたので、その価値に気付かず
　　　　スルーしてましたけど、今年は気合入れて集めましたよ！」







ぽんくす「どのくらい集めたんです？」









BANX「ええっと・・・各種4ｓですかね？
　　　　マルチ3キャラで一回各種3個貰えるから、40周ほどした計算ですね。
　　　　一日でやったので、結構疲れましたよ～」







ぽんくす「その集中力をレベ上げとかに使えないんですか・・・」









記録嬢「・・・」









BANX「で、今は溜まったラッキーパールを消化中な訳ですが・・・」









ぽんくす「はい？」









BANX「記念撮影の服装って、結構良いものが多いですよね。
　　　　ここだけでしか着られないものもありますし」








ぽんくす「そうですねぇ。
　　　　　　ネタブロガーさんが飛びつきそうなものが多いですよね」








BANX「患者セットとか」









ぽんくす「予想通りなとこに食いつきますよね・・・」









BANX「これって、撮影室から出なかったら
　　　　ずっと着ていられるんですかねぇ？」








ぽんくす「また妙なことを考えだしましたね・・・」









BANX「お？
　　　　勇者試練にまた一人、新人さんが来たようですね？」


















































BANX「ふむ・・・。
　　　　なかなか良いツラ構えですね」








ぽんくす「そうですか？」









BANX「いかにも『人生に疲れたので安住の地を探しに来ました』って
　　　　顔つきじゃないですか。
　　　　彼がうってつけですね。
　　　　実験にご協力頂きましょう」






ぽんくす「サラっと酷いこと言ってますよね・・・」









BANX「回廊も抜けたようですね。
　　　　さっそく打診しましょう。
　　　　もしもし、勇者候補さん？」







勇者候補「あ、はい。
　　　　　　ボクのことでしょうか？」








BANX「はい、アナタです。
　　　　突然ですが、あなたが真の勇者にふさわしいかどうか
　　　　試験をさせて頂きます」







勇者候補「はあ・・・。ボクは何をすれば良いんでしょう？」









BANX「なに、簡単なことですよ。
　　　　あるクエストをクリアして頂きまして、ある町に行きまして、
　　　　しばらくそこに住んで頂きたいのです。
　　　　クエストの名はミレニアム・クローバー、町の名はセラルカです」






勇者候補「う～ん・・・自信無いけどやってみます」









BANX「はい！いってらっしゃい！」
























































ぽんくす「で、あの人どうするんです？」









BANX「へ？
　　　　ですから、患者セットですよ。
　　　　ずっと着て頂きます」







ぽんくす「それだけですか・・・」









BANX「それだけですとも」









勇者候補「着きましたよ！」









BANX「おお？
　　　　早かったですねぇ」









































勇者候補「ここで良かったんですよね？
　　　　　　ここで何をしていれば良いんでしょう？」








BANX「寝ててOKですよ！
　　　　そして、あなたの名前は今から引き篭もり勇者です！」








ぽんくす「観賞用勇者ですね・・・。
　　　　　　でも、ここって期間終了後も入れるんですか？」








BANX「ふむ？
　　　　どうなんでしょうねぇ？
　　　　とりあえず、その辺に詳しそうな方に訊いてみますか」

ピローン♪

BANX「この方なら絶対知ってますよね」









ぽんくす「絶対試した経験ありますよね・・・」









引き篭もり勇者「ここ、良いですね！」












































引き篭もり勇者「ここで寝てるだけでボク、勇者になれるんですか？！
　　　　　　　　　　最高じゃないですか！！








記録嬢「・・・」









ぽんくす「順応しちゃった」









引き篭もり勇者「ベッドも立派ですし、気に入っちゃいましたよ！」









BANX「気に入って頂けて何よりですよ！
　　　　では、今日からここに住んで・・・」

ピローン♪

記録嬢「・・・」









ぽんくす「・・・」









引き篭もり勇者「あれ？
　　　　　　　　　　どうかしました？
　　　　　　　　　　テンションが一気に落ちてますよ？」







BANX「え～と、ほら。
　　　　ちょっと方針修正すれば大丈夫ですよ」








引き篭もり勇者「え？
　　　　　　　　　　何か変更されるんですか？」








BANX「ええ。
　　　　住んで頂く部屋なんですけどね？
　　　　今の部屋よりちょっと住み心地は落ちるかもですが・・・」












































BANX「こちらに変更して頂けます？」









引き篭もり勇者「ええ？！
　　　　　　　　　　なんですかここ！！部屋？！
　　　　　　　　　　ベッドはどこ行っちゃったんですか！！」







BANX「世の中にはベッドなんかじゃ寝れない人も沢山いてですね・・・」









引き篭もり勇者「しかも隣に青いマネキンみたいの居ますけど？！」









BANX「寂しくないよう、お友達を用意しました」









引き篭もり勇者「いりませんよこんな不気味なの！！
　　　　　　　　　　さっきの部屋に戻して下さいよ！！」








BANX「その部屋に居る限り、その服を着ていられますよ？」









引き篭もり勇者「服なんてどうでもいいよ！！」









BANX「大丈夫。
　　　　来年になったら、また先ほどの部屋に入れますから」








引き篭もり勇者「来年？！」









BANX「そう。
　　　　あなたはさしずめ、生きたタイムカプセル・・・。
　　　　来年の建国記念日にログインしたら、またあの部屋に
　　　　入れるのかという謎を解き明かせる唯一の存在・・・」






ぽんくす「別に入れたところで、どうってことないですよね・・・」









BANX「と言う訳で、絶対にログインはしちゃダメですよ？
　　　　服が脱げちゃいますからね。
　　　　時々はキャラクターセレクト画面見に来ますので、
　　　　来年まで頑張って下さいね！」


























未来。

いつの時代の人々も夢を馳せる世界。
希望に置き換える者、絶望に置き換える者。



















ここに存在する現在ですら、過去の人々にとっては未来である。
はたして、現在は過去の人々に誇れる希望の世界であろうか。

















誰もがタイムカプセルを埋めたときに抱いた、希望あふれる未来。
いつの日か、あの未来には「なる」のだろうか。




















いよいよ歪みの出てきたこの世界。
希望の未来には「なる」ものではなく、希望の未来に「する」努力を行わなくてはいけないと
自覚することが必要なのかもしれない・・・。



















































引き篭もり勇者「いや！
　　　　　　　　　　哲学的っぽい話でごまかしつつ、終わりにしないで
　　　　　　　　　　下さいよ！！」

～To be continued～

Special Thanks！！


モンモランシーさん：回答者