ep36 研究所面々の日常

ファンブルグ七夕祭り開催！！









 

ヒヨコ勇者「待っていたピヨ！
　　　　　　　この時を！
　　　　　　　今日は年に一度の我輩が主役の日ピヨ！」


































ヒヨコ勇者「さあ！
　　　　　　　我輩を捕まえに集まるピヨ人間達！
　　　　　　　存分に愛でるピヨ！
　　　　　　　我輩、今日は人気者ピヨ！！」













 

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BANX「いや～。
　　　　七夕祭りってのも良いものですねぇ」








ぽんくす「風流なものですねぇ」









記録嬢「♪」









サングラ子「そうか？
　　　　　　　さっきから、ただ笹を眺めてるだけじゃないか？」








BANX「この後は花火なども上がるようですよ？
　　　　楽しみじゃあないですか！
　　　　それに、皆さん七夕祭りなんて初めてですからねぇ」







記録嬢「♪」









BANX「そうそう、お嬢には七夕がどのようなものか
　　　　　教えていませんでしたね。
　　　　　七夕というのは・・・」







サングラ子　（どうせロクでもないことを吹き込むんだろうな・・・）









BANX「働き者だった織姫と彦星が、恋愛にうつつを抜かして
　　　　怠け者になった為、怒った天帝が天の川で二人を隔ててしまった
　　　　んです。
　　　　でもずっと会えないのは可愛そうなので、年に一度だけ会えるように
　　　　してやったというお話が起源の祭りです」





こくこく









サングラ子　（まともだった？！）









BANX「それを妬んだ人々が、せっかく年に一度あってる日に
　　　　短冊にあれやこれやと願いを書いて二人を奔走させ、
　　　　『年に一度だって会わせたりしないぜ！』と、ほくそ笑む
　　　　イベントなのですよ！」






記録嬢「！？」









サングラ子　（いつも通りだった）









BANX「ささ、我々も願掛けしますか」









ふるふる









サングラ子「お嬢、気にするな。
　　　　　　　願いを叶えるのは織姫と彦星じゃね～から」








BANX「ほう？
　　　　では、誰が叶えるのです？」








サングラ子「どっかの財団法人だろ」









ぽんくす「良いんですかそんな説明で・・・」









BANX「安心したとこで、願掛けしますか。
　　　　ぽんくす君、どうぞ～」








ぽんくす「今ので安心できたんでしょうか・・・」












































ぽんくす「はい、付けましたよ～」









BANX「どんな願いなんです？」









ぽんくす「え？！
　　　　　　秘密ですよお」








星祭 実行委員「みなさん、こんばんは！　蛍と花火に、ひと夏の
　　　　　　　　　　ロマンスを期待している実行委員です！
　　　　　　　　　　突然ですが【飾られている短冊から、とっておきの
　　　　　　　　　　１枚をご紹介します】！」







ぽんくす「余計なことするな！」









BANX「ナイスタイミングですねぇ」









星祭 実行委員「それでは、ぽんくすさんの短冊
　　　　　　　　　　『飛ばされませんように』」

























































BANX「自己否定ですか？
　　　　あんまりネガティブに物事を考えると心が病みますよ？」








ぽんくす「そこまで言われるんですか・・・」









星祭 実行委員「…わかります、その気持ち！！　
　　　　　　　　　　私も同じことを書きました！」








ぽんくす「適当なこと言うな！」









記録嬢「・・・」









サングラ子「しかし、ぽんは飛ばされるのが嫌だったのか」









ぽんくす「いえ、えっと・・・。
　　　　　　なんかこのへんから天の啓示があったと言いますか・・・」








BANX「では次、お嬢！」









ふるふる









BANX「おや？
　　　　願いは無いのですか？」








サングラ子「お前が妙なこと吹き込んだからじゃないのか？」









BANX「ふむ。
　　　　では、グラ子さんどうぞ」








サングラ子「願掛けはしない主義なんだよなぁ」









































サングラ子「ほい、付けたぞ」









星祭 実行委員「みなさん、こんばんは！　
　　　　　　　　　　『[作成キット] わた飴』を壊した、実行委員です。
　　　　　　　　　　…ガッデム！
　　　　　　　　　　突然ですが【飾られている短冊から、とっておきの
　　　　　　　　　　１枚をご紹介します】！」





BANX「待ち構えていたかのようなタイミングですねぇ」









星祭 実行委員「では、サングラ子さんの短冊！
　　　　　　　　　　『あのよろし』！」



















































ぽんくす「何やってるんですか・・・」









サングラ子「本当、何やってんだよなぁ。
　　　　　　　あの読みは『あのよろし』じゃなくて
　　　　　　　『あ可よろし』じゃんなぁ」







ぽんくす「いや、そんな豆知識はどうでもいいです・・・」









サングラ子「短冊と言えばコレだろ？」









ぽんくす「どこの世界の常識ですかそれ・・・」









BANX「ふむ・・・。そうきましたか。
　　　　せっかく読まれるんですから、何も願掛けじゃなくても良いですね。
　　　　では、私も書いてみましょう」







サングラ子「どうせロクなこと書かないんだろうな」









BANX「グラ子さん、そういうことは声に出して言わないで下さいよ」









サングラ子「いいから、とっとと書いて来い」









BANX「言われなくともそうしますよ・・・」

















































BANX「これで良し、っと」









星祭 実行委員「みなさん、こんばんは！
　　　　　　　　　　出店の主人に連戦連勝！
　　　　　　　　　　大きな声なら、誰にも負けない実行委員です！」







ぽんくす「さっそく食いついてきましたね・・・」









星祭 実行委員「では、BANXさんの短冊！








『

七夕の願いに関する考察～上短～

BANX

現在、一般庶民に親しまれているこの七夕祭りであるが、そもそもにおいて短冊に願いを書くだけで叶うなどという都合の良い考えは如何なものであろうか？
七夕の言い伝えとなっている物語はシビアなもので、現代人にも教訓となる話であるのに、この短冊システムが全てを台無しにしている感が否めないと感じるのは私だけではないと信じたい。
とはいえ、この短冊システムがあったからこそ祭りとしての楽しみも見出され、普及するに貢献したことも事実であろう。
つまり短冊システムの真の目的は祭りの普及であり、人々に伝えたいことは物語に凝縮されている、という構図なのであろうか？

下短に続く』」

サングラ子「長ぇよ！！」









ぽんくす「しかも内容がKYだよ！！」









BANX「下短もちゃんと読み上げてくれますかね？
　　　　実行委員さん」








ぽんくす「読まなくていいですよ、こんな短冊・・・」









BANX「自信作なんですけどねぇ・・・。
　　　　おや？そろそろ花火が始まるようですね！
　　　　もっと良く見えそうな位置に移動しましょうか」







ぽんくす「そうですね。
　　　　　　あんな短冊読まれちゃって、ここには居づらいですからね」













































「ぽん、飛ばしてやるから花火上から見てみろよ」
「えぇ？！いいですよ！普通に見ますよ！！」














































































































































星祭 実行委員「みなさん、こんばんは！　……。
　　　　　　　　　　返・事・が・な・～・い！　テンションあげて行くわよっ！
　　　　　　　　　　突然ですが【飾られている短冊から、とっておきの１枚をご紹介します】！」



































星祭 実行委員「あら？これは絵ですね！
　　　　　　　　　　たくさんの人が描かれています！
　　　　　　　　　　ご家族でしょうか？お友達かな？
　　　　　　　　　　とても楽しそうな絵ですね！！」


































星祭 実行委員「メガネのお兄さん、サングラスのお姉さん、麦わら帽子の女の子、
　　　　　　　　　　色黒な男の子、不満そうな顔のお姉さん、困った顔のお姉さん・・・
　　　　　　　　　　おや？ペットでしょうか？
　　　　　　　　　　ネコ耳しっぽの獣人も2匹描かれてますね！」

































星祭 実行委員「みんな楽しそうで良く描けてます！
　　　　　　　　　　今日は変な短冊ばかりでしたので、最後にまともなのが紹介できて
　　　　　　　　　　良かったです！
　　　　　　　　　　では、また来年お会いしましょう！！」











































































ヒヨコ勇者「誰も捕まえに来ないピヨ・・・」

～To be continued～