ep18 ヌシ日記

ヌシ「退屈ですわね・・・」

---

～ヌシ日記～

著：試練の回廊のヌシ

回廊生活2日目








私がここに来て1日経ちましたわ。
最初はスキルとやらを上げるのも面白いのかと思いましたが、もう飽きましたわ。
大体において、私のような高貴な血筋にある者であれば、そんな苦労はせずとも
何でも手に入りましてよ？
張り切るだけ馬鹿らしいですわ。

おほほほほ。

今日も、私のオーラに誘われ声をかけてきた方がおりましたわ。
開口一番、私のことを神様か何かと間違われたようですわ。

ええ、ええ。

確かに私には隠しきれない神々しさがあると思いますわ。
でもね。
私を信仰されては神官様に申し訳ないですわよ？

おほほほほ・・・・。

～ヌシさん日記～

著：あの人

回廊生活2日目








ヌシさんと回廊に閉じこもって2日目。
最初は真面目にスキル上げに励んでいたヌシさんも、もう飽きてしまったようです。

今日、ヌシさんに初めて声をかけてきた方がいらっしゃいました。
開口一番
「運営の方ですか？」
と・・・・。

ええ、ええ。わかります。
どう見たって普通のプレイヤーじゃないですよね・・・。
ヌシさんが、自分は運営スタッフでないことを説明すると、声をかけてくれた方は
「頑張って・・・」とだけ言い残して、そそくさと行かれてしまいました・・・。

ヌシさんの背中が・・・・とても寂しそうでした。

～ヌシ日記～

著：試練の回廊のヌシ

 回廊生活4日目

庶民というものは、どうして自分の手が届かない存在に触れたり、署名を貰ったりで
喜べるのかしら？
私、理解できませんわ・・・。

今日も私のことを見るなり、スキンシップを求めてくる方がいて大変でしたわ・・・。
きっとあの方、回廊を出てからは「有名人と握手してきた！」とか自慢して回っていらっしゃる
んでしょうね・・・。

ああ、私はなんと罪な存在なのでしょうか・・・。

～ヌシさん日記～

著：あの人

回廊生活4日目








今日もヌシさんと回廊で座っていたところ、どうやら初心者の方が回廊を上って来られました。
そしてヌシさんに気付くと、突然つつき始めました。

頬をグリグリとクリックされ、それでも無表情なヌシさんを見るに見かねて、私は言ったんです。

「すみません、その人NPCじゃないんです・・・」
「え？！そうなんですか？？あまり見事に風景に溶け込んでいたのでつい・・・」
「すみません、紛らわしいですよね！すみません！」

ヌシさんは、終始無言でした・・・。

～ヌシ日記～

著：試練の回廊のヌシ

 回廊生活32日目








おしゃれって大事ですわよね。
私、こんな所に篭ってましても、服装は色々持ってましてよ？
まあ、私ほどの品格を備えれば、ボロ布をまとっていたとしても
オーラは隠し切れないものですけど・・・。
おほほほほ。

今日も回廊にいらっしゃった方が私の姿に見とれてしまい、
私のようになりたいとおっしゃいますので、とっておきの服を
差し上げましたわ！

でも、ごめんなさい。
このような服は私が着ているから（1ページ分消費）輝いてみえますのよ？
庶民の方に着こなせるのかしら？

あら、失礼。おほほほほ。

～ヌシさん日記～

著：あの人

回廊生活32日目








今日は回廊に小学生の方が見えました。
ヌシさんの格好が（回廊では）珍しかったのでしょうか？
何でも良いので服を下さいとせがまれていました・・・。

私はヌシさんの身の回りのお世話もしていますので知っているのですが、
ヌシさんはあの服以外はアーメイさんに貰った服と、最近配布されたアイテム以外は
持っていないんですよね・・・。

ヌシさんは小学生に背を向け、あげるものの選定を始めました。
右手には「杵」、左手には「クリスマスツリー」・・・。
品格とは程遠い装備なので、決めかねているようでした・・・。

さんざん悩んだ挙句、ツリーを差し上げたようです。
小学生さんは素直な方でしたので、それでも喜んでいらっしゃいましたが
ヌシさんの笑顔は微妙に曇っていました・・・。























※全部おおよそ実話です

～回廊生活45日目～

ヌシ「今日もヒマですわね」








あの人「早くGR上げて、ここから出ましょうよ～・・・」








ヌシ「セバスチャン？」








あの人「ト○マクです・・・」








ヌシ「聞くところによると、ペットには乗るこのもできるとか」








あの人「あ、大陸の話ですね。
　　　　　そうらしいですねぇ～」







ヌシ「私、乗馬は嗜（たしな）みはございましてよ？
　　　久しぶりにやってみたいですわ」







あの人「え？！
　　　　　ジョンちゃんに乗るんですか・・・」

































※ジョンちゃん

ヌシのペット。詳細はep16参照。
現在は「ヌシ商店」と改名し、静かな余生を送っている。

















ヌシ「イヤですわよ。
　　　何かヌメヌメしてそうですもの」







あの人「容赦ないですね・・・。
　　　　　でも、他にペットなんていませんよ？」





















































ヌシ「・・・・」








あの人「・・・・・」








ヌシ「・・・ハイヨー、セバスチャン（ぼそり）」








あの人「私ですか？！」








ヌシ「・・・」








あの人「私に乗るつもりですか？！」








ヌシ「何を仰ってますの？
　　　意味分かりませんわ」







あの人「・・・」





























































ヌシ「装備品に鞍ってありませんこと？」








あの人「・・・無いと思いますが、どうしてですか？」








ヌシ「あなたに良くお似合いかと思いまして








あの人「乗るつもりですよね！！」








ヌシ「何を仰ってますの？
　　　意味分かりませんわ」







あの人「・・・」
































 

























ヌシ「装備品に轡（くつわ）って








あの人「ありません」

～To be continued～