ep24 本格RPG

我は勇者・・・。
この世界の悪を討ち、平和をもたらすべくやってきた
真の勇者なり・・・。

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～BANX宅～

ぽんくす「退屈ですねぇ・・・」









サングラ子「お前は最近、影が薄いからな
　　　　　　　俺は大忙しだ」








ぽんくす「ミもフタも無いこと言わないで下さいよ！
　　　　　　第一、僕は平和が好きなんです！
　　　　　　今は好ましい状態なんですよ？！」







サングラ子「出番、無いもんな」









記録嬢「♪」









ぽんくす「・・・いいもん」



































BANX「おや？
　　　　みなさんお揃いでしたか
　　　　こんばんくす～」







ぽんくす「BANXさんこんにちは！
　　　　　　どこに行ってたんですか？」








BANX「いやいや参りましたよ～
　　　　ちょっと王宮に呼ばれていたのですが、
　　　　なんでも最近、自称勇者さんがファンブルグに
　　　　住み着いたらしく・・・」






サングラ子「そんなヤツ、面接した記憶無いなぁ？」









BANX「そうなんですよ～
　　　　試練もぶっちぎって、王から認められてもいないのに
　　　　勇者を騙っているらしく、僕の所に苦情が・・・」







サングラ子「あ～
　　　　　　　責任の落としどころがウチになった訳か
　　　　　　　政治屋がやりそうなことだな」







記録嬢「？」









BANX「と、言うわけで
　　　　戻ってきて早々ですが、ちょっと捜査してきますよ
　　　　特徴は聞いてきましたので」







ぽんくす「どんな特徴なんです？」

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特徴

1　行動がいちいち王道RPGの勇者っぽい
2　赤い

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BANX「こんな感じですね」









ぽんくす「見つかるんですか？これ・・・」









BANX「なるようになるんじゃないですか？
　　　　場合によっては皆さんに協力を仰ぎますので、
　　　　通信機の電源は入れておいて下さいね
　　　　
　　　　では、行ってきます～」





記録嬢「♪」





































ぽんくす「BANXさんって前向きですよねぇ」









サングラ子「深く考えてないだけだろ」

～ファンブルグ市街～

BANX「さて、王道RPGの勇者がよく行きそうなところといえば・・・」































BANX「ここあたりですかねぇ？」







































マスター「アンタも分かんない人だな！
　　　　　　そんなこと出来ないってのに！！」








赤い人「ここは酒場であろう？！
　　　　　出来なくて、何の為の酒場か！！」








マスター「酒を飲む所に決まってるでしょうが！！
　　　　　　なのに酒も注文せずに『仲間を紹介しろ』なんて
　　　　　　意味がわかりませんよ！！」







赤い人「では何処で仲間を集めろと言うのだ！！」









マスター「中庭で野良PT募集するなり、そこの掲示板に
　　　　　　『初心者ですwww。どこかクエに連れて行って下さいwww』
　　　　　　とでも書いておけばいいでしょ！」







赤い人「訳の分からんことばかり言いおって！！
　　　　　貴様、この私を愚弄する気か？！」








マスター「だから訳分からないのはアナタでしょ！！」









BANX　（ビンゴですね。間違い無くあの人です）



































BANX「こんばんくす～
　　　　お隣、宜しいですか？」








赤い人「『はい』」









BANX　（急にしおらしくなりましたね・・・）
　　　　「ええと、あなたが最近ファンブルグに来たという
　　　　　勇者さんですか？」







正統派勇者「『はい』」









BANX「そうですか！！
　　　　私はBANXと申します
　　　　王命を受け、あなたの勇者採用試験を実施しに伺いました～」







正統派勇者「試験？
　　　　　　　　そんなものは必要ない
　　　　　　　　私こそが真の勇者である」







BANX「そうですか
　　　　ところで、どうしてファンブルグに来たのです？」








正統派勇者「無論、魔王を倒す為だ
　　　　　　　　今はこうして仲間を集めているところだ」








BANX「あ～・・・
　　　　ラスボスはまだ実装されてないと思うんですよね・・・

　　　　ちょっと失礼・・・」

































まるまっしょぉおん！！
まるまっしょぉおん！！
まるまっしょぉおん！！



ガチャ

サングラ子「おう、俺だ」









ぽんくす「グラ子さん、着信音デカいですよ・・・」









BANX「あ、グラ子さん
　　　　件の勇者さん見つけました
　　　　で、この方にファンブルグから帰って頂く為、用意してもらいたい
　　　　モノがあるのですが・・・」






サングラ子「面倒臭ぇ」









BANX「まあそう言わずに・・・
　　　　えっと、魔王一人用意をお願いします」








サングラ子「それっぽければ良いか？」









BANX「はい！
　　　　演出等でごまかすのもアリですよ！！」








サングラ子「分かった
　　　　　　　用意できたら連絡する」






































BANX「いやいや、お待たせしました
　　　　では不肖BANX、勇者さんのお手伝いをさせて頂きます！」








正統派勇者「貴公が？
　　　　　　　　戦闘はできるのか？」








BANX「痛いことは苦手ですけど、鍵なら作れますよ！」









正統派勇者「・・・まあ、街に詳しそうだしな
　　　　　　　　わかった。協力感謝する」








BANX「では勇者殿
　　　　まず何をしますか？」








正統派勇者「まずは資金の調達だ」









BANX「ほうほう
　　　　どのような方法で？」








正統派勇者「アテはある
　　　　　　　　ついてきてくれ」







































BANX「普通の民家ですね」









正統派勇者「『とびら』」









BANX「ええ、扉ですね
　　　　間違いありません」
































ごそごそ・・・



BANX「何をしていらっしゃいます？」









正統派勇者「75Gを手に入れた」









BANX「不法侵入と窃盗ですね」









正統派勇者「次は情報収集だ」




































正統派勇者「街中にいる人から情報を収集する
　　　　　　　　これは基本中の基本だ」








BANX「そういうものですか・・・」









正統派勇者「あそこの娘に話を聞いてみよう」




































正統派勇者「『はなす』」









記録嬢「？？」









正統派勇者「『はなす』」









記録嬢「♪」









BANX「・・・」

～数時間後　バー　シャマイム～

BANX「有力な情報、ありませんねぇ・・・もぐもぐ」









キム「それ・・・ワシが注文した料理・・・」









正統派勇者「魔王討伐の道は長い
　　　　　　　　焦らずに行こうではないか・・・ごくごく」








キム「それ・・・ワシが注文した酒・・・」



































ピリリリリ・・・・
ピリリリリ・・・・
ピリリリリ・・・・



BANX「おっと、着信が・・・
　　　　ちょっと失礼しますね」




































BANX「はいはいBANXです～」









サングラ子「俺だ
　　　　　　　例の準備、できたぞ」








BANX「おお？！有難うございます～！
　　　　では、どこで遭遇しましょうか？」










































BANX「いやはや、失礼しました
　　　　有力な情報のタレコミがありましたよ！！」








正統派勇者「ぐびぐび・・・
　　　　　　　　どんな情報だ？」








BANX「ファンブルグ西の岬に魔王が現れたそうです！」









正統派勇者「ぶは！！」



































正統派勇者「ここの魔王は単身で街に乗り込んでくるのか？！」









BANX「まあ、折角の好機ですから
　　　　サクっと魔王倒してきちゃいましょう♪」








正統派勇者「そ・・・そうだな・・・
　　　　　　　　では行くぞ！！」

～ファンブルグ西地区～

BANX「いました！！魔王ですよ！！」









正統派勇者「え？！
　　　　　　　　魔王コレ？！
　　　　　　　　なんか思ってたより小さいな・・・」







BANX「お約束の第一形態ってヤツですよ、きっと！
　　　　ほら、BGMも変わってきましたし！！」
































ヒュ～～～ドロドロドロドロ




魔王「よくここまで辿りついたな勇者達よ・・・」









BANX「徒歩10分ってとこでしたからね」









魔王「愚かな人間どもよ・・・
　　　この私に楯突いたことをあの世で悔やむがよい！！」








正統派勇者「来るぞ！！構えろ！！」












































魔王　（戦闘始まっちゃいましたけど、これ明らかに
　　　　　ミスキャストじゃないですか？！
　　　　　ＬＶ1飛び体質の魔王なんて聞いたことないですよ！）







ＢＡＮＸ　（いやいや、私だって予想外でしたよ！
　　　　　　てっきりグラ子さんが魔王役やってくれると思ってたのに・・・
　　　　　　グラ子さんは何してるんです？）







魔王　（僕が訊きたいですよ！！）







































サングラ子「ｚｚｚ・・・」
記録嬢　（ゴロゴロゴロ）















正統派勇者「先手必勝！！」




































































正統派勇者「え？！
　　　　　　　　あれ？！
　　　　　　　　第二形態は？！」







BANX「おめでとうございます！！
　　　　ついに魔王を倒しましたね！！
　　　　あなたこそが真の勇者です！！」







正統派勇者「え？
　　　　　　　　はあ・・・・
　　　　　　　　どうも・・・」







BANX「はいはい
　　　　じゃあエンディング流れるからね
　　　　終わったらファンブルグから帰って下さいね♪」







正統派勇者「え・・・
　　　　　　　　『はい』
　　　　　　　　あれぇ？？」

























ちゃ～んちゃちゃんちゃららららんらん
ちゃ～んちゃちゃんちゃららららんらん
ちゃららちゃららちゃららちゃらら
ちゃ～～～～ら♪
































ちゃ～んちゃ～んちゃら～ら～ちゃ～んちゃら～ら～ら～～～～～～♪

















　　　　








ちゃらら～ららら～ららら～～～～～♪



























ちゃらら～～～～ちゃらららら～ら～ら～♪




























ちゃらら～～らら～ら～ら～～～～～♪



























ちゃ～ら～～～～ちゃららら～～～♪


























ら～ら～ら～～～～らららら～ら～ら～♪

























ちゃらら～～～～らららら～ら～ら～ちゃ～ら～ら～♪


























ら～～～～らららら～～～～～～～らっ♪



























ででででん♪

～To be continued～

Special Thanks！！

・・・は、スタッフロールに書きました